疲れたときや気持ちが落ち込んだとき、甘いものが欲しくなることはありませんか?
私たちのところにも、心の不調についてご相談をいただくことがあります。
心の状態というと、ストレスや人間関係、仕事、睡眠などに目が向きがちですが、私は毎日の食事も、身体と心について考えるうえで大切なものの一つではないかと思っています。
以前、食についていろいろと調べていたときに、砂糖と血糖値の関係について興味を持ちました。
そのきっかけの一つが、
食べるものは、身体だけではなく、気分や心の状態とも関係しているのではないか。
と考えたことでした。
当時は、砂糖と低血糖、子どもの行動などを結びつけるさまざまな情報も目にしました。
ただ、心の状態や子どもの行動にはさまざまな要因が関係しますから、それを砂糖だけで説明できるものではないと思います。
それでも、食事と心や身体は、まったく別々のものではないということには、今も関心を持っています。
糖質を含むものを食べると血糖値が上がり、それに応じてインスリンが分泌されます。
甘いお菓子や飲み物などを頻繁に摂っている方なら、一度、自分が一日にどのくらい甘いものを口にしているのか振り返ってみるのもいいかもしれません。

甘いものは、意外と身近にあります
砂糖というと、ケーキやチョコレート、キャンディなどを思い浮かべるかもしれません。
でも甘いものは、それだけではありません。
菓子パンやクッキー、アイスクリーム、甘い飲み物、加糖された食品など、私たちの身近なところにたくさんあります。
だからといって、私は「砂糖を一切食べてはいけない」と考えているわけではありません。
甘いものを食べることが楽しみになることもあります。
大切なのは、怖がってすべてを避けることではなく、
自分が普段、どんなものをどのくらい食べているのかを知ること。
それだけでも、食生活を考えるきっかけになるのではないでしょうか。
心だけではなく、身体にも目を向けてみる
心の調子がよくないとき、その原因を一つだけに決めることはできません。
食事だけでなく、睡眠、運動、生活環境、人間関係、仕事のストレスなど、さまざまなものが関係します。
だから、「甘いものを食べるとうつ病になる」「砂糖をやめれば心の不調がなくなる」というように単純に考えるものではないと思います。
ただ、心と身体は別々のものではありません。
心の調子が気になるときだからこそ、
睡眠はとれているだろうか。
きちんと食事をしているだろうか。
甘いものや飲み物に偏っていないだろうか。
と、生活全体を見直してみる。
そんな視点も大切なのではないでしょうか。
私自身も、食について調べる中で、「身体によい」「身体に悪い」と一つの食品だけで決めつけるのではなく、毎日の食生活全体を見ることが大切だと考えるようになりました。
甘いものを楽しむことまで否定する必要はないと思います。
大切なのは、何か一つを怖がることではなく、自分の身体の声を聞きながら、毎日の生活を見つめてみること。
食事も、そのための一つのきっかけになるのではないでしょうか。