「オレオレ詐欺」という言葉は、今では多くの方がご存じだと思います。
息子や孫など家族を装い、
「大変なことになった」
「すぐにお金が必要だ」
などと言って不安をあおり、大切なお金をだまし取る。
こうした詐欺については、さまざまなところで注意が呼びかけられています。
でも私は、もう一つ注意してほしいものがあります。
それが私の言う、
「霊的オレオレ詐欺」
です。

見えないものへの不安につけ込む
家庭の中で問題が続いたり、思うようにいかないことが重なったりすると、不安になるものです。
そんなときに、
「先祖がたたっている」
「先祖が悲しんでいる」
「あなたの後ろに苦しんでいる先祖がいる」
「お墓や仏壇に問題がある」
などと言われたら、どうでしょうか。
普段なら信じないようなことでも、自分や家族が苦しい状況にあると、
「もしかしたら本当なのではないか」
と思ってしまうことがあります。
そして、
「この仏壇に替えなければいけない」
「この水晶を持った方がいい」
「この壺を買えば大丈夫」
「これをしなければ、もっと悪いことが起こる」
などと言われ、高額なお金を支払ってしまう。
私は、こうした目に見えないものへの不安や恐怖を利用して人を動かすことには、十分注意してほしいと思っています。
「怖がらせる」ということ
私は、目に見えない世界そのものを否定しているわけではありません。
むしろ私は長い間、「気」や意識、宇宙など、目には見えないものについて考え続けてきました。
だからこそ、
目に見えないものを理由にして、人を必要以上に怖がらせることには疑問を感じます。
「これをしないと不幸になる」
「あなたの家族に悪いことが起きる」
「先祖が怒っているからお金を払わなければいけない」
そんなふうに恐怖を与えられたときには、一度立ち止まって考えてみてください。
本当にそうなのだろうか。
なぜ、この人の言うことに従わなければならないのだろうか。
不安になっているときほど、冷静に考えることが大切です。
ご先祖様を悪者にしない
私は、ご先祖様を理由にして人を怖がらせることにも違和感があります。
何か悪いことが起きるたびに、
「先祖のせいだ」
「先祖が怒っている」
と考える必要があるのでしょうか。
私はそうは思いません。
むしろ、もし自分の先祖がそんな様子を見ているとしたら、
「だまされるな。自分たちはそんなことであなたを苦しめたりしない」
と言うのではないでしょうか。
これはもちろん、私なりの考えです。
でも少なくとも、何か問題が起こったときに、すぐにご先祖様を悪者にする必要はないと思っています。
不安ではなく、自分で考える
目に見えないものについては、誰かから言われたことをそのまま信じるのではなく、自分自身で考えることが大切です。
これは、私がこれまでの記事で書いてきた「直感を大切にする」ということにもつながっています。
ただし、直感と恐怖は同じではありません。
怖がらされて、
「言われた通りにしなければ大変なことになる」
と追い詰められているときには、それが本当に自分の内側から出てきた感覚なのか、一度考えてみてください。
目に見えない世界の話だからこそ、何でも信じてしまうのではなく、自分で感じ、自分で考える。
私はその姿勢を大切にしたいと思っています。
「先祖のたたり」などと言われて怖くなったときほど、すぐにお金を払ったり、何かを購入したりせず、まず冷静になってください。
ご先祖様を悪者にするのは、もうやめましょう。
そして、「霊的オレオレ詐欺」には、くれぐれもご注意ください。