生き方のヒント

「命」と「お金」、どちらが大切?

皆さんは「命」と「お金」どちらが大切だと思いますか?こんなことを書くと「命」と「お金」?そんなこと比較することすらけしからんと怒られそうですね。もちろん誰でも「命」だと言われると思います。
しかし、皆さんが日頃から取っている行動は本当にそうでしょうか?本当に「お金」より「命」が大切だと思って日々、過ごされていますか?自分にはそうは思えません。多くの日本人には「命」より「お金」が大切だとしか思えてなりません。

それはなぜか?
それが言えるのは特に食についてです。今はいろいろな情報が入り、ほとんどの人は野菜は無農薬、有機栽培の野菜がいい、○○産は危険かも?遺伝子組み換えはよくない。値段の安すぎる不自然なものは危ない。安い肉は添加物が多く使用してあって危険。インスタント系は添加物の嵐。などということを知っている人は多くみえます。しかし、私たちはそれを知りながらも「安い」という理由でそれらを購入して食します。本当は後から高くつくかもしれない危険性があるにもかかわらず・・・(医療費)

この行為は「命」より「お金」を大切にしていることになりませんか?
もういちど聞きます。「命」と「お金」、どちらが大切ですか?
先日、旅行で行ったヨーロッパには「グリーンコンシューマー」と言われる国民が40%もいると言われています。グリーンコンシューマーとは直訳すると「緑の消費者」です。「健康・自然・命」と「お金・経済」とを天秤にかけたときに、「健康・自然・命」の方が大切と答える人がグリーンコンシューマーと言われています。そしてドイツに至っては国民の半数がなんとグリーンコンシューマーと言われています。
では、自分たちの住んでいる日本ではグリーンコンシューマーは?
残念なことに日本ではわずか2%という低い数字がでています。つまり、「健康・自然・命」と「お金・経済」とを天秤にかけたときに、「お金・経済」が大切と考えているのです。しかし、不思議なことに、日本人ひとりひとりに聞いてみるとほとんどの人が「健康・自然・命」が大切だと答えるというのです。しかし、日本人の多くが「早く・安く・大量に」を求めている限りそれは無理な話です。それは結局のところ「命」より「お金」が大切ということと同じ事になります。もう少し日本人は考え方、意識を変えていきたいものです。これが今回の原発事故での政府の対応の甘さを許して、自分達自身を危険にさらしている結果かもしれません。もし自分たちもヨーロッパみたいにグリーンコンシューマーと言われる考えの人が多ければこのような状態にはなっていないかもしれません。
これからは「疑わしきものは買わない」「環境を破壊するものは買わない」「体を毒するものは買わない」という私たちの態度が大切になってきます。

買わないで生産者を困らせろということではないので勘違いしないでください。生産者側は皆さんのニーズがあるのもの、売れるものを生産するだけです。自分達が望むから生産するだけです。もしグリーンコンシューマー的なものを望むなら、それが売れるのですからそれを生産するだけです。だから実はこのようになったのは自分たちに責任があります。好きで農家の人が農薬を使ったのではありません。自分達がそれを望んだからそれを生産したに過ぎません。だから私たちが変わればいいだけです。 今からでも遅くないはないと思います。私たちひとりひとりがもう少し意識を変えてよい日本にしていけばいいのです。ひとりひとりの意識が変われば必ずよい日本になります。グリーンコンシューマー半数以上のドイツを目指していきたいですね。そのためにもこのHPでいろいろと情報を発信していきたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。

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