心・生き方について

あるがままに物事を受け入れる

中国の故事に「塞翁が馬」という有名な話があります。

ある日、農夫が飼っていた馬が逃げてしまいました。
近所の人たちは彼の不運に同情しますが、農夫はこう答えます。

「不運か、幸運か、誰が知ろう?」

一週間すると、逃げた馬が野生の馬の群れを連れて戻ってきました。今度は近所の人たちが幸運を祝福します。しかし農夫は、また同じように答えます。

「不運か、幸運か、誰が知ろう?」

その後、農夫の息子が野生の馬を馴らそうとして落馬し、脚を骨折してしまいました。誰もが不運だと思いましたが、農夫はまた、

「不運か、幸運か、誰が知ろう?」

と答えます。

数週間後、軍隊が村にやってきて、若者たちを徴兵していきました。しかし農夫の息子は脚を骨折していたため、徴兵を免れました。

不運か、幸運か。
そのときには、誰にも分からないのです。

そのときには分からない

私たちは何かが起きると、すぐに判断してしまいます。

「良いことが起きた」

「悪いことが起きた」

「うまくいった」

「失敗した」

でも、その出来事がこの先どこにつながっていくのかは、そのときには分かりません。

電車に乗り遅れた。

行きたかった学校に合格できなかった。

予定していたことが突然できなくなった。

その瞬間には「悪いことが起きた」と思うでしょう。

でも何年か経って振り返ってみると、

「あの出来事があったから、今ここにいる」

と思うことがあります。

私自身も、これまでの人生で何度もそういう経験をしてきました。

私は宇宙の流れを信じています

私は、自分に起きる出来事には意味があると考えています。

そして、宇宙は私たちを良い方向へ導いてくれていると信じています。

だから何か思い通りにならないことが起きたときも、その瞬間だけを見て、

「これは不幸だ」

と決めつけないようにしています。

今は意味が分からなくてもいい。

後になって、

「あれでよかったんだ」

と分かることもあります。

すぐには分からないこともあります。

それでも、起きたことをあるがままに受け入れて、今の自分にできることをしていく。

私はそうやって生きてきました。

するべきことをして、あとは宇宙に委ねる

あるがままに受け入れるというのは、何もしないということではありません。

自分がするべきことは一生懸命する。

自分の正直な気持ちに従って行動する。

そのうえで、自分ではどうすることもできないことまで、いつまでも握りしめない。

あとは宇宙に委ねる。

私はそれでいいと思っています。

人生では、そのときには不幸にしか思えなかったことが、後になって大切な出来事だったと分かることがあります。

だから私は、目の前で起きたことだけを見て、幸運、不運と決めないようにしています。

起きたことをあるがままに受け入れ、自分にできることをする。

そして、宇宙の流れを信じる。

そうすると、人生はずっと楽に生きられるようになると、私は感じています。

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