医療と健康

電磁波の悪影響

電磁波とは、簡単にいえば空間を走る電磁気のことで、電気のある所には必ず存在しています。電気と磁気は切っても切れない関係といえます。そして自分たちの生活には電気は絶対に欠かせないものです。携帯電話の悪影響を知っている人は大勢いるとは思いますが、家庭で使用している電気製品から出る電磁波の影響もじつは考えた方がよさそうです。私たち家庭に電気を送っている高圧送電線の影響も危険であるともいわれています。電磁波は人体に与える影響は脳に障害を与えるという説があり、白血病やがん、脳腫瘍、アルツハイマー病などの病気を引き起こす可能性が高いといわれています。また脳から出るメラトニンが減少するともいわれています。メラトニンは人間の体内時計を調整するホルモンといわれ、またメラトニンが多いとがん細胞を攻撃するナチュラル・キラー細胞が活発になるといわれています。よってメラトニンは人間にとっては欠かせないホルモンであることはわかります。

暮らしの中の電磁波汚染

電磁波の悪影響
電子レンジ : 高周波のマイクロ波を照射し、食べ物に含まれる水の分子を振動させることによって温度を上げます。家庭内で一番強い電磁波を出しているといわれています。使用中は2メートルは離れたほうがいいみたいです。
電磁調理器 : 今、オール電化がブームになり、火を使わない便利な調理器具として人気がありますが、電子レンジと同じぐらいに強い電磁波を出します。これは電子レンジを開けたまま使っているようなものです。
電気カミソリ : 男性には出勤前に欠かせない便利なものですね。使用時間はせいぜい2~3分で勝負を!
ヘアードライヤ : これは頭に近いところでの使用ですから、特に心配です。長時間の使用は避けた方がいいです。
電気毛布 : 長時間、密着状態で使用するために、家電製品の中では最大の被ばく量になりうるものです。電気毛布を使用していた妊婦さんの流産や異常出産が多いという報告を見たことがあります。アメリカでは電磁波対策の施された電気毛布が販売されたいますが、日本では少ないみたいです。類似品として、電気カーペットも、強い電磁波が発生しますので、ご注意ください。
コタツ : コタツで一番多いののが赤外線コタツではないでしょうか。赤外線も電磁波の仲間で、太陽光線の中にも含まれていますから、害はないと考えられていましたが、最近になって赤外線が皮膚がんの原因になるともいわれています。コタツの赤外線ランプを照らしているのは電気ですから、当然ながら電磁波が発生します。
他の電磁波が出るものにはテレビ、パソコン、電気ストーブ、蛍光灯・・・・etc これらにも注意はしたいです。
携帯電話 : 電子レンジ、電磁調理器と同じぐらい電磁波障害に気をつけなければならないものです。携帯電話が脳を調理するといわれるぐらい怖く、電子レンジに頭を入れて電話している状態と同じみたいです。携帯電話専用のイヤホンなどを使うなどして使用したいですね。

海外などでは、電気製品が電磁波低減されているものも多くでていますが、日本にはそのような製品がほとんどでていません。日本においては電磁波の危険性の意識はまだまだのような気がします。まずは自分たちが電磁波から身を守る意識を持った方がよさそうです。

高圧送電線下の恐怖

電磁波の悪影響
アメリカで「送電線の電磁波は小児がんを引き起こす」というショッキングな研究報告がされています。大阪府門真市の末広町は高圧送電線に囲まれた街ですが、ガンなどで亡くなる方がたくさん出たようで、日本消費者連盟の「恐るべき電磁波汚染」で紹介されていました。アメリカでも、コネチカット州ギルフォードのメドウ通りという、高圧送電線に囲まれた所で、多数の人が腫瘍ができたり、白血病にかかったりしたことを、アスベスト問題を告発したポール・ブローダーというジャーナリストが記事にしました。ナンシー・ワルトハイマー博士の疫学調査では、高圧送電線付近に住む小児の白血病の発症率も高かったそうで、論文「配電線と小児がん」が発表されています。細胞分裂の盛んな子供や人間よりも小さい動物などは、より影響されやすいようです。スウェーデンでは政府がそれらを真剣に受けて止め、1993年より幼稚園や小学校付近にある送電線の撤去を開始しました。なかには送電線が撤去不可能ということで、閉鎖された幼稚園もあります。またスウェーデンや他の国では、地下40mほどの所に送電線を埋設しているそうです。さらに、油や何かを送電線の周りに巻いて、電磁波を相殺している措置を取っています。電磁波の被ばく量は「電磁波の発生源からの距離×浴びる時間×電磁波の強度」で決まります。近くですと24時間365日浴びる訳になりますから、怖いです。

電磁波の悪影響

では日本においてはどうでしょうか。日本のように、密集した住宅地にこれほど多くの送電線を張りめぐらしている国は先進国での中では他には見当たりません。日本の高圧送電線網はますます複雑になりつつあります。現在、首都圏や関西の大都市周辺には電力供給の安定という大義名分の下で、送電線が複雑に張りめぐらされています。先ほど述べた家庭の家電製品ならば、そこから離れたり、置く場所を変えて防ぐことができますが、送電線はそういうわけにはいきません。近くに鉄塔が建てられたといって、簡単に引っ越すことも厳しいです。また幼稚園、小学校の近くにも普通に建てられています。欧米では、テレビ塔等の近くのガン・白血病等の発症率が高いとの報告が多くあります。東京では東京タワー近くでも電磁波による影響で車のコンピューターが狂ったりとするとよく聞きます。また携帯電話の携帯電話基地、通信鉄塔も世界では問題になっており、スウェーデン、オーストラリア、ニュージランド、イタリア、アメリカのカリフォルニア州では、学校近くでの携帯電話基地の建設ができなくなっています。

しかし日本においてはこれも野放し状態です。残念ながら、日本では電磁波の健康への影響というのはまだまだ余り取り上げられていません。ただ電磁波の危険性が立証されて国が動いてからでは、手遅れのような気がします。海外の電磁波への取り組みなどを見てみると、まったくの人体への影響がないとは言えないような気がします。自分たちの健康は自分たちで守っていきましょう。

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