「ホリスティック医学」という言葉をご存じでしょうか。
ホリスティックとは「全体的」という意味を持ち、身体だけを見るのではなく、心や生き方なども含めて、人間をまるごと捉えていこうとする考え方です。
日本で長年ホリスティック医学に取り組んできた医師の一人が、帯津良一先生です。
帯津先生は東京大学医学部を卒業後、外科医として勤務し、1982年に埼玉県川越市に帯津三敬病院を設立されました。
帯津先生は、西洋医学だけではなく、東洋医学やさまざまな療法を取り入れながら、人間を身体だけでなく、心や生命まで含めて捉えるホリスティック医学を長年追求されています。
帯津三敬病院では現在も、さまざまな取り組みの一つとして気功が行われています。
医療の中に取り入れられている気功
帯津先生は、気功についても長年取り組んでこられました。
帯津三敬病院では、気功を「調身」「調息」「調心」という、身体・呼吸・心を整えていくものとして紹介しています。
身体を動かすものから、静かに呼吸を整えるものまで、気功にはさまざまな方法があります。
病院という西洋医学の医療を行う場所でありながら、気功なども取り入れ、人間を全体として見ていこうとする考え方は、とても興味深いものだと思います。
「守りの養生」から「攻めの養生」へ
帯津先生が提唱されている考え方の一つに、「攻めの養生」があります。
一般的に「養生」というと、
早寝早起きをする。
食事に気をつける。
適度に身体を動かす。
無理をせず身体をいたわる。
といった、病気にならないために身体を守るイメージを持つ方も多いと思います。
もちろん、こうした生活も大切です。
しかし帯津先生は、それだけではなく、日々積極的に生命力を高めながら生きていく「攻めの養生」という考え方を大切にされています。
身体だけを養うのではなく、自分の生命そのものを養っていく。
そのように考えると、気功への向き合い方も少し変わってくるのではないでしょうか。
気功は自分自身で取り組める養生法
気功の特徴の一つは、自分自身で取り組めることです。
特別な道具がなくても、身体を動かしたり、呼吸を整えたり、心を静かにしたりすることから始められます。
気功にはさまざまな方法がありますが、共通して大切にされているのが、身体・呼吸・心です。
毎日の生活の中で少し立ち止まり、自分の身体や呼吸、心の状態に意識を向ける。
私は、こうした時間を持つことも気功の大切なところだと思っています。
気功は「身体が悪くなってから行うもの」だけではありません。
日頃から自分自身の心と身体に意識を向け、より良い状態を保つために取り入れていくこともできます。
その意味でも、気功はまさに「攻めの養生」という考え方と相性のよいものだと思います。
40年以上、気功に携わってきて感じること
私自身も40年以上、気功に携わってきました。
その中で大切にしてきたことの一つが、何か不調が起きたところだけを見るのではなく、その方の心と身体を一つのものとして捉えることです。
これは、帯津先生が長年取り組まれているホリスティック医学の「人間をまるごと見る」という考え方とも、重なるところがあるように感じています。
日々の生活の中で自分自身の心や身体と向き合い、本来持っている力を大切にする。
気功が、そのための一つの方法として、これからも多くの方に知られていけば嬉しく思います。
自分で行う気功と遠隔気功
今回ご紹介したように、気功には自分自身で身体を動かしたり、呼吸を整えたりして行う方法があります。
一方、遠隔気功研究所では、離れた場所にいる方へ行う「遠隔気功」を40年以上続けています。
ご自宅など普段過ごしている場所で受けることができ、外出したり、こちらへお越しいただいたりする必要はありません。
「遠隔気功とはどのようなものなのだろう?」
「自分で行う気功とは何が違うのだろう?」
という方は、こちらで詳しくご紹介しています。